伊勢講は新春の恒例行事として毎年1月に講中の持ち回りで開催されます。
昨年11月に伊勢神宮参詣し、その時にいただいた御札や御神酒でお祭りを行います。
元々、伊勢講は誰でもが一生に一度はお伊勢さんへお参りしたいと、参詣に必要な旅費をみんなで工面し、代参という形で代表者を送り出す仕組みとして始まり、近畿をはじめ全国に拡がったようですが、戦後廃止されたところが多いようです。
しかし、朽木の私の集落では、今でも2組の講が残され、現在も続けられています。
今年は我が家が当番にあたり、年に一度の講が催しましたので紹介したいと思います。

講によばれていく人は、白ごはんを入れたお椀と、汁用の空のお椀を、「たじ」とよばれる入れ物に入れ当番の家を訪問します。講中は全部で6名、当主から御神酒をいただき宴は始まります。



ご馳走は、決められた容器に入るだけと定められており、宿に当たった家では目一杯の手作りの料理を盛りつけ、講中をもてなします。朽木の名物「鯖のなれ寿し」や今年初めて挑戦した滋賀県名産の「フナ寿司」などが並びます。

この講は、いつ頃から始まったのだろう?との話になり、帳面や人数記などを探していると、「たじ」の蓋に「文政13年(1830年)」の文字が読めます。少なくとも200年ぐらいは続いているんやなあと講中一同おどろきとともに、長い歴史の1ページを今日も続けていることに不思議な感動を覚えた一夜でした。


宴もたけなわになるころ、講のメーンイベントである、お祈りがあります。
当主が持つ盆には、御神酒、鯖、御洗米が載せられています。
お祈りの作法は、二礼二拍手の後、お箸で、御神酒・手・鯖・手・御神酒・御洗米・手の順に運び、最後の箸についた御洗米をいただきます。

そして、持参したご飯を半分ほど食べた後、残りのご飯はお茶漬けで食べる習わしとなっています。
このお茶漬けをもって宴は終わりとなります。決議事項として今年は「夫婦で総参りとする」ことを決定今年の伊勢講は無事終わりました。