今回の話題は朽木から少しはずれますが
まずはこれを見てください
堰をジャンプしながら水路を上る魚たち
琵琶湖の周りの水田には、5~6月になると一雨降るたびに
琵琶湖のフナやコイ、ナマズなどが水田に上り産卵し、
その稚魚たちが琵琶湖へと戻っていき、何年かを経てまた
水田へと戻ってくる。
かつて、琵琶湖とその周辺の水田ではこのような生きもの
たちの循環が繰り返されていました。
営農条件の改善、特に排水改良のために進められた整備は
こうした琵琶湖→水路→水田の連続性を断ち切ることになって
しまいました。
そこでかつてのように、生きものたちにとっても
豊かな環境を取り戻そうと始められたのが「魚のゆりかご水田」です。
排水路に簡単な堰上げ施設を設けることで、水位を水田
の高さまで上げ、魚たちが水田まで遡上できるようにするものです。
そして、このような生きものにも優しい環境で育てられたお米が
「魚のゆりかご水田米」、先日は生産者・消費者・流通、NPOなど
が一同に会し、現地での生きもの観察会や試食会を通して相互
理解を深めようと交流会が開催されたものです。
生きものに良し
琵琶湖に良し
地域に良し
農家に良し
子どもにも良し
の五方良しの取り組み、
琵琶湖周辺にますます拡がると良いですね。