くつきの森の一部、約12haを太陽生命の森林として、太陽生命保険㈱と麻生里山センターが協定を交わし、社員が参加されての森づくりを進めてもらっていることは、今までから報告しているところです。
これまでの活動を一歩進め、森の具体的な将来像を明らかにし、それに向かっての10年活動計画をたてようという取り組みが進んでいます。
2日は、そのために24年度の実行計画を検討しようと現地調査と検討会が開催されました。
太陽生命さんはもとより、森の所有者の高島市、森の管理者:麻生里山センター、技術的アドバイザー:県立大野間先生、森林文化協会の関係者が一同に会し、まず現地を歩き現状と課題を把握しようと現地調査にでたのですが、当日は生憎の雨模様、一同カッパを着ての調査になりました。
このような日は、山ヒルの活動が活発になるため、これが身体に食いつかないよう注意しながらの現地行となりました。
アカマツ林の復活が一つの目標となっているのですが、松というのは富栄養化した土壌を好まないとのこと、そのため伐採した木材は現場から持ち出すことが必要、とのことですが、現場条件からするとこの作業は容易ではなく様々な手法を検討しながら調査が続きます。
また朽木東小学校との共同作業として、3年生の時に、ドングリを拾い、苗を育て、そして卒業の時には記念植樹をする「ドングリプロジェクト」も進んでおり、植樹地の確保なども検討されました。
松枯れ、ナラ枯れ、シカの食害など、課題の多い森林整備ですが、この太陽生命の森林の取組が、森の活用の一つの手法として提案することができれば本当に素晴らしいことと、大いに期待し、麻生里山センターとしても協力していきたいと考えています。