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山里くつきフォトレター

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里山・朽木針畑30年

京都精華大学の針畑生活資料研究会(略称:はりけん)が30年以上針畑の生活を追い続け映画として記録されていますが、今日はその内の2本の上映会がありました。
針畑というのは、安曇川の支流・針畑川沿いの集落を総称して呼んでいますが、朽木の中心地からも20km以上離れ、冬は豪雪に見舞われるなど不便な生活を余儀なくされ、過疎化も深刻な地域です。ですが、隔絶された分だけ昔ながらの良き文化が残され、今からみると実にエコな生活の数々が記録されています。はりけんではこうした文化が教えるものを、現在に活かすことはできないものかと、研究を進められています。
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これは、稲藁を加工して冬仕事につくられた「テゴ」と呼ばれる農作業の携行具として必需品だったものです。これは我が家でも今でも使っています。

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こちらは、電気が無い時代(針畑では昭和24年に電気が点いたとのこと)に燈火用にイヌガヤの実から「ベベ油」を作る手順だそうです。
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朽木には精華大学のセミナーハウスがありますが、地域に密着した30年以上にわたる息の長い研究活動の成果としてこのような貴重な記録映画が保存されているのです。
by gonkappa | 2007-08-25 22:59 | 朽木のくらし
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