ブログトップ

山里くつきフォトレター

gonkappa.exblog.jp

伊勢講

新春の恒例行事として毎年1月11日に講中の持ち回りで開催される「伊勢講」があります。
前年の伊勢神宮参詣の際にいただいた御札や御神酒でお祭りを行います。
元々、伊勢講は誰でもが一生に一度はお伊勢さんへお参りしたいと、参詣に必要な旅費をみんなで出し合い、代参という形で代表者を送り出す仕組みとして始まったものですが、戦後廃止されたところが多いと聞きます。でも、私たちの里では、今でも2組の講が残され、現在も続けられています。
f0077877_22272915.jpg


今年も年に一度の講が催され参加してきたので紹介したいと思います。

講によばれていく人は、白ごはんを入れたお椀と、汁用の空のお椀を、「たじ」とよばれる入れ物に入れ当番の家を訪問します。
f0077877_22275021.jpg

講中は全部で7名(前年に仏事などがあるとその年は欠席ということで今年は2名欠席)、当主から御神酒をいただき宴は始まります。

ご馳走は、決められた容器(幕の内弁当サイズ)に入るだけと定められており、宿に当たった家では目一杯の手作りの料理を盛りつけ、講中をもてなします。
f0077877_2228987.jpg

朽木の名物、大根とニシンを漬け込んだ「麹漬け」や「鯖のなれ寿し」などが並びます。

この講は、いつ頃から始まったのだろう?との話になり、帳面や人数記などを探していると、「たじ」の蓋に「文政13年(1830年)」の文字が読めます。
少なくとも200年ぐらいは続いているんやなあとおどろくとともに、長い歴史の1ページを今夜も続けていることに不思議な感動を覚えた一夜でした。
f0077877_22283686.jpg

宴もたけなわになるころ、講のメーンイベントである、お祈りがあります。
当主が持つ盆には、御神酒、鯖、御洗米が載せられています。
お祈りの作法は、二礼二拍手の後、お箸で、御神酒・手・鯖・手・御神酒・御洗米・手の順に運び、最後の箸についた御洗米をいただきます。そして、今年一年の無病息災をお祈りします。
f0077877_22285049.jpg


持参したご飯を半分ほど食べた後、残りのご飯はお茶漬けで食べる習わしとなっています。
このお茶漬けをもって宴は終わりとなります。
決議事項として今年は「総参りとする」ことを決定し、今年の伊勢講は終わりました。
by gonkappa | 2009-01-21 21:08 | 朽木の伝統行事
<< 寒中の晴れ間 大雪のち快晴の山里から >>