平成17年1月1日、朽木村は高島郡の5町とともに合併し「高島市」として新たにスタートをきりました。
滋賀県で唯一残っていた朽木村も115年の村政に幕を閉じることになりましたが
朽木の杣の歴史を残そうと村史編纂に取り組まれ、2010年2月発刊となりました。
村史に関連する情報をこのブログでも時々触れていきたいと思います。
村史シリーズ第1回目は、
村史発刊記念講演会「朽木の歴史をひもとくー朽木に幕府があった頃を中心にー」です
朽木の歴史の第1人者といわれる西島太郎博士の講演会ですが、博士は村史の原始・古代・中世について30ページ近くを執筆されたとのこと。
それにしても、朽木に幕府があった頃とはなんと刺激的な話!!
興聖寺へ行くと、足利将軍を慰めるために安曇川や蛇谷ヶ峰を借景に秀隣寺庭園を造ってあるという程度のことは知っていたのですが、何と、朽木に幕府があった?!とのこと。 ( 紅葉の秀隣寺庭園は
こちら )
実は、戦国時代京都での戦争の災いを避けるため、室町幕府の12代将軍足利義晴とその子13代将軍足利義輝が3度にわたり計8年間朽木荘に滞在し、朽木荘で幕府の運営が行われたとのこと。朽木にあった幕府なので朽木幕府といっても過言ではない、とのことでした。
この他にも織田信長が朝倉との一戦に敗北し京都へ逃れる時に朽木を通っていることなど、歴史の舞台になることも多かったとのこと、これからも村史を片手にボチボチと勉強していきます。