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山里くつきフォトレター

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里山管理を始めよう~持続可能な利用のために~

森林総合研究所主催の講演会が開催されましたので聴講してきました。
各地で里山管理の必要性が認識されているのでしょうか、定員360名余の会場は満席で主催者の用意した資料が不足し、司会者もうれしい誤算と紹介される程の盛況でした。
講演内容は、里山管理に関わる5年間の研究成果の発表を3名の講師がされました。
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松枯れ、ナラ枯れ、シカの食害をふまえた研究成果の発表であり、くつきの森の課題とも共通することから興味深く聞かせていただきました。
里山は生活と密接に関連して利用されることで維持されてきた林であるという基本的な認識のもと成果が報告され、多くは既知識と一致するものでしたが、コナラの更新をめざした「小規模皆伐」については特に興味深く拝聴しました。
一部を紹介しますと

・コナラは萌芽更新が可能な植物であるが、炭焼きが行われなくなって大径木が増えたことがナラ枯れの温床になるということ、大径木は伐ったあとの萌芽更新力が弱いことから、15年から30年くらいで畑のように伐採する管理手法が望ましい。
・里山は天然林・原生林とは違うので、大径木を保存したいというのは間違い。
・大径木を残すとその下に陽樹(コナラなど)が育たず、ソヨゴ、ヒサカキなどの常緑中低木が優先していく
・将来世代に里山を残すなら計画的・継続的な管理が必要
・伐採したあとは放置せず使うことが肝要、イベントなどでは伐採はするがその後は見ないことが多い。
・萌芽更新とともにどんぐりからの苗木づくりも里山再生には有効
・小規模皆伐は0.1ha程度に皆伐し、陽当たりを良くし、コナラなどの萌芽更新を促そうというもので林の若返りを行うものである。ただし、伐採後のシカ柵は必須とのこと。
・最終的な里山林材の活用は「薪」のみの利用の報告にとどまっていたのは寂しい気がしましたが、くつきの森の管理にとっても多くの示唆に富んだ講演会でした。
by gonkappa | 2013-11-30 11:59 | 番外・朽木以外
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