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山里くつきフォトレター

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魚のゆりかご水田セミナー

かつて、びわ湖の周辺の田んぼはびわ湖の魚の産卵繁殖の場として大切な役割を担っていました。
一方、これらの田んぼは、湿田であるなど、営農条件として恵まれたものではないことから、農地の整備が進められました。その結果、排水路は深い構造となり、排水路と田んぼを行き来していた魚たちの経路が断たれてしまいました。
そこで、営農にも影響を与えずに、魚たちが田んぼへ上がる道が確保できないものかと、平成13年以降研究をかさね、到達したのが、現在の排水路全面魚道方式です。
そして、これを利用して上れる水田を「魚のゆりかご水田」と名付け、琵琶湖周辺の田んぼへの普及を図っているところであり、これに関わる人たちの情報交換の場としてセミナーが開催されたものです。
これはそんな水田でとれたお米のロゴマークです。
いわば、びわ湖の魚たちが選んだ安全安心なお米ともいえます。
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琵琶湖博物館の魚類の専門家からも魚の生育環境としての田んぼの優位性についてお墨付きです。
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琵琶湖の周辺の集落では集落ぐるみの活動としてゆりかご水田に取り組まれています。
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神奈川県小田原市からは桑原めだか米の取り組みについてもご紹介いただきました。
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田んぼへ上がってくる魚の中にはニゴロブナもいます、そうです、滋賀県名物フナ寿司の原料になる魚です。
魚のゆりかご水田は、魚にとって良し、農家にとって良し、地域にとっても良し、琵琶湖に良し、そして地域の子ども達にとって良し、の5方良し取り組みです、もっともっと琵琶湖の周りに拡がっていくと良いですね。
by gonkappa | 2008-10-31 23:15 | 番外・朽木以外
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